西都・銀鏡「かぐらの里」ゆずとりサポーターに参加してきました

コラム

宮崎の美味しいをお届けするECサイト「みやざき食宝」スタッフの川上です。
西都市銀鏡(しろみ)にある「農業生産法人 株式会社かぐらの里」が展開している「ゆずとりサポーター」に、みやざき食宝スタッフチームで伺ってきました。

宮崎県山間部の特産物・ゆず

「ゆずとりサポーター」取材日の作業場所からの景色。標高も高く、空が近く感じられる。収穫を始めるとゆずの香りが漂い、山の空気と相まって爽快な気持ちにさせてくれます。

農林水産省発表のデータによると、ゆずの都道府県別生産量(2018年)で宮崎県は第5位。もともと多く自生していたゆずは、寒さに強い特性を生かし山間部でさらなる生産が進み、宮崎県内では主に銀鏡のある西都市、日之影町や西米良村を中心に、良質なゆずが生産されています。

宮崎県の生産数シェアは全体の5%程度(第1位の高知県がほぼ半分を占める)に留まりますが、宮崎県のゆずは品質がピカイチ。人気のゆず加工品はやはり「柚子胡椒」で、宮崎県の定番グルメ「鶏の炭火焼」との相性がとても高く、宮崎土産でも人気の商品です。

グリーンツーリズムで話題のエリア”銀鏡(しろみ)”

「銀鏡神楽」は、毎年12月12日~16日の間、徹夜で奉納される (写真出典:一般社団法人 西都市観光協会)

西都市に属する銀鏡(しろみ)エリアは、宮崎市内の北東・車で2時間弱、一ツ瀬川水系の銀鏡川上流にある100人余りの集落。信仰や山里での暮らしを伝承する銀鏡神楽は、350あると言われる宮崎県の神楽の中では最初の「重要無形文化財」登録となりました。

銀鏡神楽をはじめ、かぐらの里を中心としたゆず栽培、古からの山の暮らしに滝行まで、見所の多い銀鏡には、九州内はもちろん全国から訪れる方がにわかに増え、グリーンツーリズムで中長期滞在のお客様も増えているそうです。

担い手不足の解消×農業体験=「ゆずとりサポーター」制度

銀鏡を中心とする東米良地区のゆず園は、険しい山間の中に転々と園地があり、地元のおじいちゃん・おばあちゃん達では収穫が追い付かず、過疎化による若い世代の担い手不足もあり、地域課題として抱えています。そこでかぐらの里が行なっているのが、「ゆずとりサポーター」制度。

1日だけ友達同士や家族で体験したり、しっかりバイトとして参加も可能。例年11月初旬~12月の初旬、ゆずの収穫シーズンが対象期間となります。

ゆずとりサポーター募集 -宮崎県 ゆずのかぐらの里 公式通販│ゆず胡椒 ゆず絞り調味料販売
ゆずとりサポーター募集 今年もゆず収穫の時期がやってきました。東米良地区のゆず園は離れた場所に点々と多数あり、地元のおじいちゃん、おばあちゃんだけでは手が足りない状況です。過疎化で若手もなかなかおらず、ほとほと困り果てております。そこで、地元や身近に人員がいないならば!色々な場所からサポーターを募集してみようとなりま...

12月3日・快晴 ゆずとりサポーターを体験!

ゆずの棘はとても鋭く、布の軍手で作業をすると貫通してケガをします。支給される革手袋でしっかりガード。

ゆずとりバッグにたんまり貯まったゆずは、収穫カゴへ。みんなで収穫すると、カゴもすぐにいっぱいに。

宮崎市内でも朝晩はとても冷え込む気候になったこの日、10時前にかぐらの里に到着し、10時から作業スタート!作業を行なう園地は、収穫作業の進捗や天候によって毎回場所が変わり、かぐらの里の近隣地で行なうこともあれば、さらに山奥の園地まで足を伸ばしたりと様々。

収穫に伺って初めて知ったことが、ゆずの果実が生る枝には鋭い棘(とげ)があること。ゆずが生る枝を剪定ばさみで切り落とす際に、棘が手に当たるため、棘を通さない革手袋は必須です。

傾斜地での収穫作業のため考案された「収穫バッグ」、これがとても秀逸でした。肩から下げる軽量かつ丈夫なかばんは、収穫したゆずで袋がいっぱいになったら、収穫かごに向けて下から排出できる便利な仕様。重くなったかばんをひっくり返すことなく、リセットできるんです(このバッグは年々進化中らしいです)!

お家に帰っても楽しめる、お土産つき!

太陽を燦燦と浴びて育つ、銀鏡のゆず。地形や方角によって、果実の生り方や枝振りが変わるそう。ゆずについてのあれこれを、園地のおじちゃん達が教えてくれます。

スタッフ・フチワキ家では、お土産でいただいたゆずポン酢で早速寄せ鍋!さっぱり香り高い鍋で温まりました。

ゆずとりの作業は気付くと没頭し、半日そして1日があっという間に過ぎていき、この日は15時に終了。収穫カゴいっぱいに収穫したゆずや心地よい疲れで、日頃感じていなかった達成感を感じられ、リフレッシュできました!

今回はみやざき食宝チームでは「ゆっくりのんびり体験コース」で参加。参加のお礼にと、プチプレゼントまでいただきました。プレゼントは、自分で収穫したゆずや、かぐらの里のゆずポン酢など。早速ゆずポン酢で鍋をしたり、ゆずを薬味で使ったり。我が家では湯船に浮かべてゆず湯にしました。

※短期バイトで収穫作業を行なう「ガッチリビジネスコース」もあります

慣れ親しんでいたゆずも、収穫してみると発見が多く、ゆずとりを通じてリフレッシュできる体験となりました。約1ヶ月の短い期間ですが、冬の訪れを感じに、是非銀鏡へ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました